あえてバイリンガルの日本人講師、トレーナーと学ぶメリットは何ですか?

英語で意思の疎通が難しい方でも日本語で質問をしたり要望を伝えることができることです

ネイティブスピーカーの指導が最適かどうかは、生徒さんのスピーキングレベルによる

もしあなたがまだ、英語があまり話せないとしてレッスン中に質問したいことが出てきた場合。
日本語であれば細かいところまで質問ができますが、英語で質問ができますか?また英語での解説がわかりますか?

もしできるとしたらネイティブスピーカーの先生で問題ありませんが、まだ言いたいことが英語で話せないレベルの場合は日本人のバイリンガル講師、トレーナーをお勧めします。
日本人のバイリンガル講師、トレーナーであれば日本語で心置きなく質問ができ、さらに回答も日本語であればわかりやすいはずです。

レッスンが対面であれ、オンラインであれ、質問したいことやレッスンに対する要望を伝えること、さらに質問への回答が英語で理解できるのであれば、実践に近いという意味でネイティブスピーカーの講師、トレーナーをお勧めします。

日本人バイリンガル講師、トレーナーの英語学習の目的ごとの選び方

あなたがバイリンガルの講師、トレーナーのレッスンを受ける場合、英語学習の目的に応じて「どんなバイリンガル講師、トレーナーが適しているかが異なります。
バイリンガル講師、トレーナーには大きく分けて2種類あります。それは試験対策に強い人と、英語での仕事の実務に強い人です。

1.試験対策に強いバイリンガル講師、トレーナー

もしもあなたの英語学習の目的がレベルチェックテストの点数アップや合格であれば試験対策に強い講師、トレーナーがお勧めです。
というのも、TOEICテストの満点を連発している講師、トレーナーの方の多くがご自身でもコツコツと試験勉強をされた経験があるので、受験勉強の方法から、モチベーションの保ち方、時間の使い方、試験当日の時間の使い方やマインドセットまで教えてくださることでしょう。

一方で試験対策に強い講師、トレーナーの場合は、仕事の実務で使う英語は得意でない場合があります。ご自身が発信する英語が試験勉強寄りな場合、実務的な英語が苦手な場合があります。

それはご自身が企業への就業経験がなかったり、就業経験が浅いうちに英語講師、トレーナーのキャリアを選ばれているからです。
試験勉強のノウハウを売りとしていて、留学経験なし、海外経験なしで高スコアを売りにされている方はこちらのタイプです。

ただし、学生時代に留学経験があったり、頻繁に海外の方とやり取りがある方であれば、実務的な英語表現を習うことができるかもしれません。

2.英語での実務経験が豊富なバイリンガル講師、トレーナー

バイリンガル講師、トレーナーの中には外資系企業や海外での就業経験を経て、講師・トレーナーになった方もいます。キャリアを会社員からフリーランスに変更された方、思うところあって英語を教えようと転職した方です。

この場合でも、英語の基礎力と言う点で、TOEICテストのスコアは900点前後は欲しいところです。
あなたの英語学習の目的が外資系企業への転職、または仕事の実務で英語が必要な場合は、就業経験、できれば管理職経験の長い講師、トレーナーがおすすです。というのも、英語で仕事をするためには英語そのもの以外に、上司や同僚たちとのやり取りの慣習や人間関係をよい状態に保つためのマナーやスキルが必要だからです。

実務経験が豊富なバイリンガル講師、トレーナーの強みは、英語だけでなく文化的背景が違う人たちと英語を共通語として話す際のコツや注意事項も学べることです。ボキャブラリーや文法、回答テクニックが十分でも、この部分は受験勉強でカバーできない点です。

<CAUTION>日本人バイリンガル講師、トレーナーでも避けたほうがよいタイプ

この項目は書こうかどうしようか迷いました。書いてしまうと一部の該当する人の営業妨害になる可能性があるからです。
でも多くはありませんが、少数でも間違いなくこのタイプの方がいらっしゃるので最低限のことを書くことにしました。

「生徒さんの英語力を伸ばすよりは自分の収入を伸ばすことに熱心」な講師、トレーナーのことです。
その共通点とは、教え方より、SNSを使った集客に重きを置いた英語コーチ講座を卒業してデビューされています。
そのよう英語コーチ講座の中には、自分より英語力が高い生徒さんでもTOEICが700点程度あれば大丈夫!をウリの一つにしていますが、それは「絶対に」ありません。

私自身、学びの過程について専門的な勉強をして学位をとり、社員育成の仕事にも長年打ち込んできました。高いところから全体を見降ろさないと、学習の進捗について判断できないことがあるので、それをかいつまんで説明します。

初心者の理解はたとえ話にすると「点」が散在しているようなものです。少しレベルが上がると点と点をつなげて線ができます。
そして上級者レベルになると点と点をつなげた線を集めて面を作ることができるのです。

生徒さんがこの点から線へ、線から面へ発展していく過程がうまくいかないときに、下から見上げている立場では何が足りないのか、なぜうまくいっていないのか、アドバイスすることができません。導いていくためには上から俯瞰して、なぜ点と点がつながらないのか、線にならないのか、面にできないのかを論理だてて説明する、軌道修正する、より実力や性格に合った教材を提供することが必要になります。
生徒さんより英語力が低い方にはできるはずもありません。

実際に私のところに来られた生徒さんの中にも「高いお金を払ったけれど、なにをコーチしていただいたのかとうとうわかりませんでした」とおしゃっていた方がいました。

まとめ

ここまで、バイリンガルか、ネイティブスピーカーかは生徒さんの英語力によるということと、バイリンガル講師トレーナー(またはコーチ)を選ぶ際の注意点についてお伝えしました。
もし、もっと知りたい、相談したいという方は無料相談を受け付けていますので、こちらからお申込みください。
しつこい売り込みは致しませんのでご安心ください。

この記事を書いた人

仕事の英語パーソナルトレーナー
HR Specialist
河野 木綿子(こうの ゆうこ)

ロンドン大学 Goldsmiths College 2000年
心理学部 大学院卒業

テストの高得点者が話せるようになるお手伝いをしています。
25年間大手外資系企業の人事部に勤め、人材開発の専門家となる。その経験とロンドン大学大学院で学んだ学習理論と効果測定を活かし、日本で第1号となる仕事の英語パーソナルトレーナーを2014年に開業。
著名人含む約90名を、仕事の英語デビューに導いてきた実績を持つ。

【保有資格】
・ケンブリッジ英検
・IELTS 7.5 ※旧英連邦の英語4スキルテスト
・英国心理学協会の能力・適性テストの実施資格※
※企業で面接、適性検査、能力検査を実施する資格

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