実は簡単!ビジネス英語のほうが日常会話より英語力を伸ばしやすいというのは本当ですか?

はい、そのような意見も多く、私自身も体験しました。その理由を3つお伝えします。

世間一般ではビジネス英語のほうが日常会話より難しいというイメージを持っている人が多くいらっしゃるようです。それはどうしてでしょうか?さらに実際は日常英会話の練習をずっと続けて英語のレベルがあがっても英語で仕事ができるようにはなりません。それはどうしてでしょうか?
以下、本当にビジネス英語のほうが日常会話より難しいのか?ビジネス英語のほうが英語力を伸ばしやいすいというのはどうしてか?について考えてみましょう。

ビジネス英語は難しいと思われがちな理由

あなたは英会話学校の申し込みに行って自分の英語力を申告する用紙に記入したことがありますか?
または職務経歴書の最後に自分の英語力の自己申告を書いたことがありますか?

その時ほとんどの場合、やさしい順番に

1.ほとんど話せない
2.日常会話レベル
3.ビジネスレベル
4.ネイティブレベル


と書いてあることでしょう。
これを何度となく目にすることが重なると、自然と「ビジネス英語は難しい」と頭に刷り込まれてしまうのです。

私自身は25歳の時に日本企業からイギリス人ばかりの職場に転職後、朝から晩まで仕事を英語ですることになりました。
その結果、こういう時はどういったらいいか、ネイティブスピーカーの言葉使い、マナーを身に着けることができました。
そしてそれはその後の職業人生でずっと役に立っています。

それではどうし「てビジネス英語のほうが日常会話より英語力を伸ばしやすい」のか3つの理由に分けて解説していきましょう。

ビジネス英語のほうが英語力を伸ばしやすい理由

ビジネス英語は必要な英単語、言い回しが限られているうえ、繰り返し実際に使うから定着しやすい

まず第一に必要な英単語や言い回しが仕事の範囲に限られていることがあげられます。
マネージャークラスになると、仕事で扱う範囲は仕事そのものの説明以外のマネージメントに必要なボキャブラリーが必要ですが、担当者レベルではそうではありません。

仕事で使う英単語、言い回しの範囲がその業界や職種に特化しているため、使用される専門用語や言い回しが限定されています。
さらにそれを日常業務で実際に反復して話す、聞く、書く、読むの4スキルとして繰り返すことで、特定の仕事の記憶と結びつくため、自分が使える生きた英語になります。

また自分がアウトプットした英語が不完全なときでも、相手と共有している暗黙知の量が多いので(いわゆる入コンテクスト)話が通じるうえ、相手が良くつかわれる英語に言い直してくれることが多いため、その場で覚えることができます。

一つの専門分野に特化した語彙はだいたい200くらいと言われています。
専門分野に特化すると、覚えるのは名詞とそれにふさわしいコロケーションのよい動詞です。
例えば私の専門は人事の中の採用、人材開発ですので、外国人経営層に説明をする際に必要な語彙は、マネージャーとなって以降もおおよそ以下の分野に限られます。

1.採用
・予算とスケジュール
・日本の採用活動の慣例
・採用活動(採用対象者は新卒・中途・海外・メディカルドクター)と対象者の経歴の表現、オファ-(金額・スケジュール)に関する表現
・入社手続き

2.人材開発
・予算とスケジュール
・研修内容の目的とコンテンツ説明
・プロジェクトの進捗の説明
・管理職の登用プロセス

3.上記2つの承認を取るためのプレゼンテーション

英語では仕事上で使う標準化された表現(決まり文句)と構成がある

日常会話は話題の範囲が無限であること、話し方や使う語彙が人によってまちまちであることから、その都度いままで聞いたことのない表現や新しくうまれた言葉に出会います。
そのため事前に準備することができません。

ところが日本語でも言えることですが、ビジネスコミュニケーションでは、報告、提案、交渉などの比較的限られた場面設定の中で、決まりきった言い回しがあります。
たとえば、役員に対する報告の場面だと、典型的な話し方として以下のような順番と決まった言い回しがあります。

話し手はSV, SVC, SVO, SVOO, SVOCなどの構文が作れれば、必要な動詞と名詞を追加して覚えるだけで(時としてさらに練習をすれば)、仕事に必要なレベルの英語が話せます。

ここでは人事の採用担当者が役員に対して、ソフトウェア開発の優れた人材を採用するための計画と、それにたいして意見と承認が欲しいと報告をしている場面を取り上げます。
全て定型化されていて、そこに採用に関する名詞と動詞が使われています。

<挨拶>
Good morning, Mr. [役員の姓].
~さん、こんにちは。



<何について話すか>
Today, I would like to present our proposed recruitment plan for the upcoming quarter.
~の提案をご覧いただきたいと思います。


<報告している活動の目的>
Our main objective is to strengthen our software development team to support our expanding digital initiatives.
  私たちの主な目的は

We aim to hire five skilled software engineers with experience in modern programming languages and agile methodologies.
私たちが目指すのは(ゴール)


<報告している活動の詳細>
1)これからすること
To ensure we attract top talent, we plan to leverage online job portals, social media platforms, and our professional network.
Additionally, we will collaborate with renowned universities for campus recruitment.

2)そのために採用担当者がすでにしたこと
We have allocated a budget that covers competitive salaries, relocation expenses, and training programs.
予算を割り当てた


<役員に何をして欲しいかを言葉で伝える>
Your input and approval on this plan would be highly valuable.
ご意見と承認をいただけると大変ありがたいです。

特定の単語や言い回しが使われる背景情報がはっきりしている

ビジネス環境では、会話をしている背景や何のために話すのかといった目的がはっきりしています。
そしてその場面にふさわしい言葉遣いや表現の選択肢もある程度範囲が決まっています。

一方で日常会話では話の展開はその時の成り行きでどこに行くかわかりませんし、話題の範囲もその時の勢いや展開によって決まるので、とりとめがありません。
したがって事前に準備することも出来ず、その場になって付いていけないということも起きがちです。
ビジネス英語は日常英会話に比べて、話題が限定されていること、話の展開もパターンが予測できることが多いのです。

日常会話に比べてビジネス英語の話題の範囲がある程度予測可能だということは、事前に準備しやすことと、それを実際に仕事で使うことで記憶に残りやすくなります。
また、人間はテキストで勉強するよりもその言葉に関する感情や視覚、聴覚を伴った経験をするほうが、記憶を取り出すための手がかり(トリガー)があるため再現しやすくなります。

個人的な体験ですが、新しい制度を展開する際に、役員会でのプレゼンで使うために覚えた単語は、今でもそれを初めて使った場面までイメージを伴って思い出すことができます。
必要に迫られて覚えて、実際に使った単語は必要な時は、その後いつでも記憶から引き出して使えるようになりました。

まとめ

こうしてみると、ビジネス英語で英語力を伸ばすというのはお給料をいただきながら、時間の無駄なく能力を伸ばすことができるという点で合理的ではないでしょうか。

・広い範囲の英単語や言い回しを覚えなくても、その時々に仕事に必要なものを少しずつ積み重ねながら習得できる。
・文法事項も必要に応じて確認・復習することができる。
・準備したものを実践の場で使い、感情や視覚・聴覚を動員して記憶することができる

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この記事を書いた人

仕事の英語パーソナルトレーナー
HR Specialist
河野 木綿子(こうの ゆうこ)

ロンドン大学 Goldsmiths College 2000年
心理学部 大学院卒業

テストの高得点者が話せるようになるお手伝いをしています。
25年間大手外資系企業の人事部に勤め、人材開発の専門家となる。その経験とロンドン大学大学院で学んだ学習理論と効果測定を活かし、日本で第1号となる仕事の英語パーソナルトレーナーを2014年に開業。
著名人含む約90名を、仕事の英語デビューに導いてきた実績を持つ。

【保有資格】
・ケンブリッジ英検
・IELTS 7.5 ※旧英連邦の英語4スキルテスト
・英国心理学協会の能力・適性テストの実施資格※
※企業で面接、適性検査、能力検査を実施する資格

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