英語ができなくても外資系に転職したい人はどうしたら転職できますか?

外資系企業にもポジションによっては英語力不問なことがあります。ただし管理職になると英語力必須のことが多いです

外資系に転職して英語で仕事をする

外資系企業は日本企業に比べて概して年収が高そうで、年功序列式じゃない、実力主義と言われています。イメージもいいから転職したい。という人は少なくないはず。
でも英語力に自信ないことに加えて、実際に英語が話せない。そんなお悩みに対して、「とにかく外資系に転職する」を叶える方法をお伝えします。

外資系企業の中で特に年収が高いのがコンサルティング業界、金融、IT企業、製薬業界でしょう。
大切な記事を想像で書くのは避けたいので、私自身が経験の長い外資系製薬業界・医療機器業界について人事の視点で書きます。

製薬業界の平均年収

製薬業界は日系・外資系を問わず社員の平均年収が1000万円をこえるところが多いです。
ただし、職種によって差が大きく、成績次第で多額のインセンティブが支給されるMR職(医薬情報提供者)の場合、社内表彰を受け、それだけで何百万もの加算を受け取る人もいます。

外資系製薬企業でも英語力不問のことが多い職種

MR職
ずばり、今お話ししたMR職には英語ができなくても就職できます。ただし、MR試験に合格してMR資格を取ることが必要です。
外資系なのになぜ英語が不要かというと、医薬品を売る相手が日本人医師だからです。
私が実際に知っている話ですがMR職の方が英語の勉強をしていたら、上司から「英語を勉強する時間があったら、クスリを売ってきて」と言われたそうです。

【内勤のオペレーション職】
売上データやサプライチェーンの在庫・出庫管理系の仕事の場合、日常業務で対面で話す英語力が求められることはありません。
ただし月例レポートなど担当業務によっては読み・書きの英語が必要な場合はあります。

【製造ラインのオペレーター職】
生産施設で薬品を製造するために必要な操作や監視作業を行うポジション。英語を対面で使う機会はほとんどありません。例外としてデータ管理システムへの入力操作が英語版のこともありますが、手順に慣れてしまえば英語で苦労することはないでしょう。

【倉庫管理者】
製品の在庫管理や倉庫内の作業を担当する職種。英語が必要な場面は限られています。

【品質管理技術者】
製品の品質を確保し、品質管理システムを維持するポジション。
口頭で英語を話す機会は日常業務ではあまりありませんが、海外からの監査部門が監査(Audit)のために来日するときは、対応のために説明を求められるなど英語が求められることがあります。

外資系製薬企業で英語が必須の職種

今まで比較的英語力を問われない職種についてお話してきましたが、逆に初歩の段階から英語力が必須なのがR&D部門の研究職です。
英語力に加えて薬剤師資格や理系大学の修士号以上の学位、同業他社や専門の大学での実務経験が必要とされることが多いです。

共通して求められるのは、専門知識と、コミュニケーション能力です。ときには医師に新薬をプレゼンしたり、社外関係者に協力を求めたりすることもあります。
英語力も求められるためTOEICの点数が応募要件に加えられているケースも見られます。

また、人事、経理、財務、法務などの管理部門も事業部長が本国から駐在できているケースが多く、日ごろの打ち合わせや承認を取るためのプレゼンでは英語が必要なことが多いでしょう。それだけでなくグローバル組織が集合するオンラインミーティングでは自分の担当職務について報告や説明、提案をする必要があります。

MR職が英語力を求められる本社への異動「社内公募」への応募

実は先程英語力が要らない職種として取り上げたMR職ですが、時には必要になることがあります。
それは外資系企業でよくみられる「社内公募」に応募するときです。「社内公募」とは、あるポジションに空きができたとき、社内のほかの部門から応募者を募集する仕組みです。

経営者側から見ると、社内事情をまったく知らない外部から人を採用してゼロから育てるより、組織のことを熟知している人を後任者として採用するほうが「採用費」「教育時間」ともに大幅に省略することができます。そして営業現場で成績の良いMR職は「将来、本社に異動してマーケティングや研究開発職に就きたい」という人が少なくありません。代表的なキャリアパスと言ってもいいでしょう。ところがMR職は一般的に多忙で英語学習の時間がとりにくく、英語が実務レベルに足りない方が多いようです。

本社のマーケティング部門、研究開発部門や管理部門の社内公募に応募した場合、最後の部門長面接で外国人事業部長との英語面接を受けるケースがよく見受けられます。

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外資系企業は管理職になると英語力が必須

外資系製薬企業の中でも英語が必要な職種、不要な職種を見てきましたが、管理職以上のポジションの場合、事情は大きく変わってきます。
一言で言うと、英語を書く、会議で英語プレゼンをする、発言を求められるなど、英語でアウトプットすることが必要な場面が増えます。

具体的には以下のような場面です。

グローバル会議:
多国籍な環境で運営される企業のために、管理職は英語を使用して国際的な会議に参加し、戦略や業績について討議します。
グローバル会議といっても昔は現地に飛んで顔を合わせての会議がメインでしたが、今では音声だけのテレコンもあれば、オンライン会議システムを使った会議も頻繁にあります。

プロジェクトの進捗状況や課題出し、解決方法の提案など、TOEICの勉強だけでなく課題形成力や分析力を備えたうえで、国際的なプロジェクトメンバーやパートナーと英語を使用してコミュニケーションを図ることがあります。

また、管理職の中でもプロジェクトをリードする立場であれば以下のような業務を日々、英語でこなすことになります。

チーム管理:
グローバルなチームを統括する管理職は、チームメンバーや部下とのコミュニケーションに英語を使用することがあります。今ではオンライン会議が主流で、画面に映し出された相手の様子や資料のみで進捗状況や課題を把握して、チームをリードするようになりました。これは日本語であっても難易度が高いので英語力そのものだけでなく、メンバーの話を傾聴し、アイデアを引き出し、モチベーションも保つためのコーチング的なやり取りも必要になってくるでしょう。

レポートやプレゼンテーション:
管理職は定期的に英語で報告書を作成したり、プレゼンテーションを行ったりする場面があります。これは組織内外に向けた情報発信の一環で、上位の管理職になると
年に1,2回のキックオフミーティングでステージの上に立って全社員に対してプレゼンテーションをする機会があります。

クライアントやパートナーとの交渉:
外部のクライアントをお迎えして、関係機関を同行訪問したり、ビジネスパートナーとの交渉や契約締結において、英語が必要になることがあります。

まとめ

以上、外資系企業に転職したいけれど英語ができないというお悩みに対して;

・外資系企業で英語力がなくても転職できる職種
・外資系製薬企業で英語が必須の職種
・MR職が突然英語力を求められる「社内公募」への応募
・外資系企業の管理職は英語力が必須

ということをお伝えしました。
外資系でのポジションを手に入れる際に入り口として、いくつかの職種では英語力が問われませんが、ポジションが上に行くにつれ経営幹部や海外のプロジェクトメンバーと協業する場面で文法、語彙力といった英語力だけでなく、英語圏の方に合わせたコミュニケーションスキルが必須となります。
英語力不問の職種で入社して、その後、だいたい3年くらいをめどに自力で英語力をつけて上のポジションを目指すことをお勧めします。

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この記事を書いた人

仕事の英語パーソナルトレーナー
HR Specialist
河野 木綿子(こうの ゆうこ)

ロンドン大学 Goldsmiths College 2000年
心理学部 大学院卒業

25年間大手外資系企業の人事部に勤め、人材開発の専門家となる。その経験とロンドン大学大学院で学んだ学習理論と効果測定を活かし、日本で第1号となる仕事の英語パーソナルトレーナーを2014年に開業。
著名人含む約90名を、仕事の英語デビューに導いてきた実績を持つ。

【保有資格】
・ケンブリッジ英検
・IELTS 7.5 ※旧英連邦の英語4スキルテスト
・英国心理学協会の能力・適性テストの実施資格※
※企業で面接、適性検査、能力検査を実施する資格

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