英語のマナー: 本人の前でその人をShe/Heと呼ぶのは失礼です

この記事は実際に英語を話す機会がある人が、うっかり犯しがちなとても失礼な失敗を避けていただくためのものです。

失礼だわ。。。


本人の前でその人をShe/Heと呼ばない

はようございます。

朝晩は寒い日も増えてきて、窓を開けると目の前の公園では大きな銀杏の木が黄金色に輝いています。
今日はとても大切なことをお話します。

それは3人以上で話をするとき、本人の前で「She/He」(彼女/彼)と呼んではいけないという言です。

なぜ「呼ばない」のかというと、それは大変失礼だからです。

なぜ本人の前でその人をShe/Heと呼ぶのは失礼なのか?

ではなぜ、本人の前でその人をShe/Heと呼ぶのは失礼なのでしょうか?

文法用語ではShe, Heは代名詞と呼ばれ、代名詞にはそのほかにThey やI, Youなどがあります。そのなかで3人以上で話をする場で、本人を前に「She/He」と呼ぶのは失礼なのです。

代名詞は三人称扱いで 文中の動詞の後にsが付く、つまりそこに居ない人だからです。

    いわゆる Third party =部外者

3人以上で話していて本人がそこに居るのに She/He とまるで会話から外してしまったかのように扱うのは失礼ですよね?
実際、本人がそこに居るのにShe/Heと呼ぶことで「亡き者にしている」訳です。

会話の中ではShe/Heでなくて何と呼ぶ?

本人がいるときは必ず名前でその人を呼びます。何度でもです。日本人の感覚からするとしつこ過ぎると感じそうです。

私が仕事で英語を毎日話すようになったのは20代の後半に差し掛かったころです。英語で仕事ができるようになりたい一心で日系企業からイギリス系の英語学校に総務担当として転職しました。総務と言っても社員ひとりの何でも屋さん。

イギリス本国から派遣されてくる講師のお手伝いを公私にわたってします。というのも、皆さん英語講師としては超エリートなのですが、日本語は全くできないからです。

職場にはイギリス人の英語講師が約50人。レッスンの準備とレッスンの合間に、入れ代わり立ち代わり出入りしていました。広いオフィスの奥の方に「Directors of Studies」と呼ばれるいわゆる部長級のイギリス人が4人、机を並べていました。

そのうちの一人、Marianという40代の女性と、新しく来日した講師と私の3人で話をしていた時のことです。私がその講師が住む家のことについてMarianに報告をしたのです。

She has just moved into her flat, and she’s got settled.
彼女は新しいフラット(アパート)に引っ越したばかりで、やっと落ち着きました。

するとMarianは私がそれを言い終わるや否や、その場で

Yuko, it would be nice to call someone with the real name when She or He is with us.
だれかが一緒にいるときは本当の名前で呼ぶといいわよ。

You don’t say She or He.
SheとかHeは言わないの。

その時、私はいったい何を言われているのかピンと来なかったのです。なぜなら中学の時から英語の教科書には誰かを紹介するときの

This is Mrs. Green. She teaches English at high school.

というような文章を読んできたから。マナーまでは教わりませんでした。実際、英語の先生も英語を教える仕事をしていても、英語を話す仕事はしていませんから、そういったマナーはご存知なかったと思います。

英語圏の人たちとその後、25年にわたって仕事をすることになるのですが、この時にこのマナーを教えてもらって本当にラッキーでした。3人以上で話すとき、または人前でだれかを紹介するときに、その人がその場にいる限り、何度でも、何度でも本人の名前を呼ぶ。

日本語の会話ではしつこく聞こえますが、英語の時は実際に名前を呼ぶというのが基礎的なマナーです。
仕事以外のプライベートな場面でも
「うちの嫁が」のような言い方は英語ではしません。常に名前で「Ayumi says,」「Koji says」のように、その都度、名前で呼びます。2度目に出て来るからとShe, He とは言いません。


小さなことですが、こういうマナーを知って実践できているかどうかで、あなたが英語を話せるだけの人か、どこに同行しても恥ずかしくない一人前の信頼できる社会人かどうか、ネイティブは見ています。

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