前編:Jay 早川さんの『英語スキルブースター』にゲスト出演。「英語を使って仕事をすること」についてのご質問に赤裸々に回答しました。

英語ができるだけでは英語で仕事はできない。
というちょっと辛口の話と、それをどう克服するかというヒントが満載です。


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前編

前編は、「英語で仕事をするとはどういうことか?」についてです。

必要な英語レベル、また英語力以外の知識やスキルが必要なのかについてお河野木綿子は日系企業に新卒で入って3年、そのあと外資系企業に転職。採用・育成・企画系の仕事を25年間、その後職場のメンタルヘルス改善のコンサルタント3年間10年前に起業しました。職場のメンタルヘルス改善をする企業が、外資系企業向けのレポート報告を英語でプレゼンする人が必要だったためにスカウトされました。

Q. そもそも、英語を使って仕事をするというのは、日本語を使って仕事をすることと言語が異なるだけなのでしょうか。何か大きな違いはありますか。

上司や同僚との人間関係をよく保つための行動パターンがまったく違う気がします。
上司とはフレンドリーにやり取りできますが決定権は絶対的に上司で、人事権も人事部ではなく上司です。
同僚とは気軽に仕事を手伝ってもらうことはなくそれぞれ責任範囲が決まっている(ジョブ型雇用だから)どうしても手伝ってもらうときは、自分の上司を通して相手の上司の許可を取ります。

レポートラインが明確に決まっています。レポートラインというのは連絡報告相談をする相手で自分の人事評価をする人のこと。
もう一つは、役員・上司が決めてくれるのを、待つのではなく、こちらから提案して承認を得て仕事をすることが歓迎されます。これは管理職以上のことです。

一般社員レベルは権限がありません。すべて上司を通します。

Q. 実際に外資系への就職や転職を希望する方は、TOEICスコアを持っている方も多いと思うのですが、河野さんが現場で見られてきた感じですと、実際にスコアと運用力の関係はどのような感じでしょうか。何点くらいあれば安心のような基準はありますか。

まったく英語力がいらないポジションもあります。でも英語力が必須で即戦力として期待する場合800点は欲しいですね。楽天さんは800点かな?
TOEIC950点でも話せない人は珍しくありません。

最初に人事部がスクリーニングの意味で面接をした後、直属上司になる人が二次面接をすることが多いです。
この時点で上司が外国人だと英語面接になる場合がありますので、英語で仕事ができるかどうかおおよそわかります。

ただし、職務経験の中にすでに英語での職務実績がある場合はTOEIC不問です。CVに点数を書くことは書きますが面接中に聞かれることはなく、
当然のように面接の途中から英語のやり取りが出てきます。

Q. 今は英語を使って仕事をしていないけれど、将来英語を使って仕事をするためにTOEICを学習している方も多いと思います。どのような視点で学習するのがオススメでしょうか。

TOEICの試験勉強は英語の基礎力(体幹力)を鍛えるのにとても効果的だと思います。そのまま仕事でも活きます。
でも、仕事に必要な単語は入社後に覚えても間に合います。

1職種に必要な専門用語は200語以下というのを聞いたことがあります。
TOEICは点数を上げるための小手先のスキルに頼らず理解して回答できるようになることが大切だと思います。

Q. 言葉だけではなく、異文化理解も大切だと思いますが、どのような意識や振る舞いが必要でしょうか。

社会生活も職場の仕事も、言葉と相手の文化(感じ方・行動パターンなど)の両方がわかっていないとうまくいきません。
日本語でも相手の感情に配慮してやりとりしますよね?英語でも同じです。

さらに、アメリカ人はこう、イギリス人はこう、と決めつけることも危険です。おおまかな傾向は確かにありますが、個人差も大きいです。
相手がどう感じているか、言葉だけでなく表情やしぐさも見ながら、言葉でも確認するって大事だと思います。

河野木綿子ってどんな人?

この記事を書いた人

仕事の英語パーソナルトレーナー
HR Specialist
河野 木綿子(こうの ゆうこ)

ロンドン大学 Goldsmiths College 2000年
心理学部 大学院卒業

25年間大手外資系企業の人事部に勤め、人材開発の専門家となる。その経験とロンドン大学大学院で学んだ学習理論と効果測定を活かし、日本で第1号となる仕事の英語パーソナルトレーナーを2014年に開業。
著名人含む約90名を、仕事の英語デビューに導いてきた実績を持つ。

【保有資格】
・ケンブリッジ英検
・IELTS 7.5 ※旧英連邦の英語4スキルテスト
・英国心理学協会の能力・適性テストの実施資格※
※企業で面接、適性検査、能力検査を実施する資格

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