英語の会議では提案型の発言が好まれる

この記事は英語の会議で発言したいけれど、意見に自信がもてずに手を揚げられない方のためのものです。

会議では必ず意見を言いましょう!

最近、生徒さんの中の一人と意見をロジカルに伝える練習をしています。というのもその方は日本に居ながら、、香港とロンドンにレポートしているからです。担当が人事なので海外とまったく違う日本組織の人事制度や日本の労働基準法のことを分かり易く説明する必要があるからです。

昨日は山口県の市役所のコロナ給付金を一人に振り込んでしまったという事件を取上げました。
英語学習と関係のない話に聞こえるかもしれませんが、この話題について話すにはいくつかの日常的なボキャブラリーや、気持をあらわす文法事項が含まれています。

その時の生徒さんとのやり取りで気づいたことをこの記事を読んでくださるみなさんにも共有したいと思います。

英語で話す意見はまず、質問に答える

コロナ給付金の話題について私からの質問は「逮捕された人が100%悪いのか?」です。その方の答えは「役所の側も振込み手続きをダブルチェックしなければいけなかった」でした。

実はこれは英語の会議でこのまま発言すると2つのNGがあります。それが何かと言うと;

一つ目は「質問には回答(意見)から答える」という鉄則とは逆に
自分の意見の説明から始めてしまったことです。

理想的な答え方の順番は;

① 「いえ、彼は100%悪くないと思う」と答えてから
② 「なぜならば、、、、」と先程の説明部分「ダブルチェックの話」に入るのが
英語圏の人に伝わりやすい話し方です。

過去のことより、これからどうするか?提案が好まれる

そして二つ目は
「〇〇すべきだったのに」という過去の出来事を悔やむ言い方よりも、これからどうするか?が好まれます。

というのも多くの人が事件が起きたことについて「〇〇すべきだった」という思いはあるにせよ、今から悔やんでも現実は何も改善しないからです。

「会議は結論を出すためのもの」という考え方からすれば、過去を悔やむ発言より、今後に向けての提案が歓迎されます。「〇〇するべきです」という提案型が好まれます。

というのも多くの人が事件が起きたことについて「〇〇すべきだった」という思いはあるにせよ、今から悔やんでも現実は何も改善しないからです。
「会議は結論を出すためのもの」という考え方からすれば、過去を悔やむことに時間を使うより、今後に向けての提案が歓迎されます。

意見が役に立たなければ次に進むので立派なことを言わなくていい

過去に起きた残念な出来事を悔やむ意見をくどくどしない、という点と似ていることですが、誰かの意見があまり役に立たない、または的外れだった時も同じです。

司会者は
“That’s good!” いいね!  
“interesting!” おもしろいね!

と言いながらも
“Let’s move on to the next.” さ、次に行こう。

と、意見のマズさに触れることもなく次の意見を求めます。いわゆるスルーです。

そんな時に日本人同士の社内会議だと上司や先輩社員からダメ出しを食らったりしますね。
「ちゃんと勉強しとけよ」とか「今いちだな」といった反応が出がちです。

いっぽうで英語スタイルの会議だと、出てしまったあまり役に立たない意見にかまっているより、さっさと次に行こうという姿勢が強いです。

だから自分の意見がまずいかどうか心配するより、ダメ元で言ってしまうというのはありです。
むしろその場に30分出席しているのに、何も発言しないほうがやる気のない人に見えてマイナス評価をうけることでしょう。

否定か肯定かを文頭にもってくると意見が一度で伝わる

最後に参考までにその方にお伝えしたことがあります。
それは、否定か肯定かを話始めに言う話し方が相手に伝わりやすいということです。

例えばこの給付金の事件について自分が逮捕された人のことを100%悪いとは思わない場合

I think he is not 100% guilty. 彼が100%悪いわけじゃない。

という順番ではなく、最初に「思わない」を言ってしまう。
I don’t think he is 100% guilty. 彼が100%悪いとは思わない。

の言い方の方が相手にすぐ伝わります。
日本語は最後まで話を聞かないと「そうなのか、そうでないのか」が分かりません。いっぽう英語では冒頭で「そうなのか、そうでないのか」を言い切ります。

英語で仕事をする場合は言葉の順番(構文)が日本語と英語では全く逆であることを常に意識しながら話す必要があります。

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