外国人ゲストをお迎えして食事会を手配します。どんなことに注意したらいいですか?

文化的・宗教的な制約と、個人的な好みの2つに対応するといいでしょう。寿司は要注意です

宗教上、食べられないものがあるか確認しましょう

とくにアジア諸国が経済的に伸びてきて最近お付き合いの機会が増えてきたイスラム教徒の方々。豚肉は食べませんね。だからとんかつも、豚キムチも駄目。
さらに他の肉でもハラル食品というイスラム教の教えに則って育てて、加工処理した肉でないと食べられない。

またインド人の約80%を占めるヒンドゥ教の方はビーフは食べられません。でも東京の高級インド料理のお店のクリスマスボックスにはローストビーフが入っていたり、インドから出張で日本に来たインド人ビジネスパーソンが「ランチにビーフカレーを食べに連れて行ってって催促されると言う話を知り合いから聞いています。

アレルギーがあるかどうかを確認しましょう

最近の飲食店は、何かアレルギーありますか?食べられないものありますか?って聞いてくれることが増えていますよね。
私が出会ったイギリス人で、苺のアレルギーという人が居ました。日本のショートケーキ、美味しいのに苺が乗っているから食べられないそうです。

例えば: せっかく活きのいいサバが食べられる高級料理店を予約したのにサバのアレルギーだったなんてなるとガッカリですね。
なので、どんなふうに聴いたらいいかというと英語ではアレルギーはallergy. 複数あるかもしれないので複数形はallergies.

「何かアレルギーはありますか?」と聞くときは英語でhave「持っている」を使って
Do you have any allergies? と訊きます。

事前のやり取りで確認できますね。ぜひ聞いておいてください。

個人的な好き嫌いがあるかどうか聞いてみましょう

これは日本人同士でも幹事さんは聞きますよね。宗教以外でも個人の好き嫌いを確認するのも大切なことです。

でもここで私の経験から気を付けたほうがいいですよということが一つあります。
本人たちが「私は寿司が大好きです」と言っても茹でたエビやアボカドが入った太巻きだったり、衣をつけて油で揚げた外国でアレンジした寿司を寿司だと思っていることがあります。
まさか、生のお魚がでてくるとは思っていません。

なので、こんなふうに事前に確認しておきます。
生のお魚 raw fish。

生の魚が乗ったお寿司を食べますか?は
Do you eat Sushi with raw fish?

英語のメニューがある店を選ぶと便利です

コースでもない限り、何を頼もうか?とメンバーの希望を聞くことになりますよね。
そのときに英語表記や写真があるメニューがあると、どんな料理かみんなが想像できるので便利です。
英語表記のメニューがない場合、「鯛って英語で何て言うんだっけ?」とか。そもそも英語圏にないコンニャクのことをえんえん説明するハメになったりします。

英語のおしゃべりの助っ人を頼む

これは特に仕事で海外からのビジターをお迎えすることになった人にお勧めです。

アレルギーや宗教上の制限とか、好き嫌いを聞いて、食べ方も説明できそう。ってなっても最後に残るのが会話ではないでしょうか?何を話したらいいか分からない。英語が苦手。
さらにご飯食べながら英語でおしゃべりは絶対ムリっ!て思う人少なくないですよね。外国人ビジターと英語、横文字を話しながら食べる食事を「ヨコめし」なんて言ったりします。
外資系の社員でもこれが苦手な人は少なくありません。

そんなときは助っ人を頼みましょう。
どんな人がイイかというと英語ができて、明るく楽しい人。食べ物の話、料理についても話せる人。会社の役員の秘書の方、ビジネスパートナーの方もいいかもしれません。実は私自身が30代の前半にバイリンガルセクレタリ―をしていたとき、よく頼まれて、この横メシの助っ人をしていました。
自分の仕事と全く関係ない人たちのディナーに参加してひたすらおしゃべりで盛り上げる係。

そういう人がいてくれると、会話をリードしてもらえるし、こちらに話が振られてもカバーしてもらえる。ゆとりを持って食事を楽しめるはずです。