個人的な好き嫌い、アレルギーの有無と宗教上の制約に対応するといいでしょう。寿司は人気がありますが要注意です
何か食べたいものがあるか、苦手なものがあるか個人の好みを聞いてみましょう
今、日本食は人気があり「日本に行ったらこれが食べたい」と思っている外国人は少なくありません。もしリクエストに応えてあげられるなら「なにが食べたいですか?」と率直に聞いてもいいでしょう。これは日本人同士でも幹事さんは聞きますよね。個人の好き嫌いを確認するのも大切なことです。
でもここで気を付けたほうがいいことが一つあります。
海外から来た人が「私は寿司が大好きです」と言っても茹でたエビやアボカドが入った太巻きだったり、衣をつけて油で揚げた外国でアレンジした寿司を寿司だと思っていることがあります。
まさか、生のお魚がでてくるとは思っていません。また、海苔も馴染みが無い人がいます。海苔は「海の草」という言い方でSeaweedと言いますが色が黒いことから怖がる人もいます。
したがって、こんなふうに事前に確認すれば行き違いが防げます。
生の魚が乗ったお寿司を食べますか?は
Do you eat Sushi with raw fish?
海苔は食べますか?
Do you eat seaweed sheet?

アレルギーがあるかどうかを確認しましょう
最近の飲食店は、何かアレルギーありますか?食べられないものありますか?って聞いてくれることが増えていますよね。
私が出会ったイギリス人で、苺のアレルギーという人が居ました。日本のショートケーキ、美味しいのに苺が乗っているから食べられないそうです。
例えば: せっかく活きのいいサバが食べられる高級料理店を予約したのにサバのアレルギーだったなんてなるとガッカリですね。
なので、どんなふうに聞いたらいいかというと英語ではアレルギーはallergy. 複数あるかもしれないので複数形はallergies.
「何かアレルギーはありますか?」と聞くときは英語でhave「持っている」を使って
Do you have any allergies? と訊きます。
事前のやり取りで確認できますね。ぜひ聞いておいてください。
宗教上、食べ物に制限があるか確認しましょう
豚肉
とくにアジア諸国が経済的に伸びてきて最近お付き合いの機会が増えてきたイスラム教徒の方々。豚肉は食べませんね。だからとんかつも、豚キムチも駄目。
さらに他の肉でもハラル食品というイスラム教の教えに則って育てて、加工処理した肉でないと食べられない。
牛肉
またインド人の約80%を占めるヒンドゥ教の方はビーフは食べられません。でも東京の高級インド料理のお店のクリスマスボックスにはローストビーフが入っていたり、インドから出張で日本に来たインド人ビジネスパーソンが「ランチにビーフカレーを食べに連れて行ってって催促されると言う話を知り合いから聞いています。
コーシャフード
厳格なユダヤ教徒(オーソドックスジュ―)たちは厳しい食事制限を守っています。肉と乳製品を一緒に食べてはいけない、肉は特別な資格を持った屠殺人によって処理されたもののみ食べる、エラと鱗のない海産物を食べられない(エビ・タコ・イカ・牡蠣・カニ・貝類全般)などです。そうなると外国人に人気ナンバーワン(2023現在)の寿司を食べる場合、同行する私たち日本人は寿司ネタがそれに該当しないように注文のお手伝いをして差し上げることになります。私も近所の寿司屋さんでユダヤ教徒の方の注文をお手伝いしたことがあります。寿司屋の親父さんは状況がわからず、不思議そうにしていました。
写真付きの英語のメニューがある店を選ぶと便利です
コースでもない限り、何を頼もうか?と日本人が外国人メンバーの希望を聞くことになりますよね。
そのときに英語表記や写真があるメニューがあると、どんな料理かみんなが想像できるので便利です。
英語表記のメニューがない場合、「鯛って英語で何て言うんだっけ?」とか。そもそも英語圏にないコンニャクのことをえんえん説明するハメになったりします。
英語のおしゃべりの助っ人を頼む

これは特に仕事で海外からのビジターをお迎えすることになった人にお勧めです。
アレルギーや宗教上の制限とか、好き嫌いを聞いて、食べ方も説明できそう。ってなっても最後に残るのが会話ではないでしょうか?何を話したらいいか分からない。英語が苦手。
さらにご飯食べながら英語でおしゃべりは絶対ムリっ!て思う人少なくないですよね。外国人ビジターと英語、横文字を話しながら食べる食事を「ヨコめし」なんて言ったりします。
外資系の社員でもこれが苦手な人は少なくありません。
そんなときは助っ人を頼みましょう。
どんな人がイイかというと英語ができて、明るく楽しい人。食べ物の話、料理についても話せる人。会社の役員の秘書の方、ビジネスパートナーの方もいいかもしれません。実は私自身が30代の前半にバイリンガルセクレタリ―をしていたとき、よく頼まれて、この横メシの助っ人をしていました。
自分の仕事と全く関係ない人たちのディナーに参加してひたすらおしゃべりで盛り上げる係。
そういう人がいてくれると、会話をリードしてもらえるし、こちらに話が振られてもカバーしてもらえる。ゆとりを持って食事を楽しめるはずです。
【関連動画】 『外国人とのディナー、和食の料理法を英語で説明できる?』