聞き取れない原因を特定すれば克服できます。あなたの場合は下の3つのうちどれですか?
英語のリスニングが苦手な理由は大まかに分けて3つ原因が考えられます。
1.動詞や名詞などのボキャブラリーがたりないこと
当たり前のようですが、聞き取ろうとする英語の単語を知らないことには意味が分かりません。これは自分が初めて聞く話や、専門分野でない会議に資料ナシで出たときに置きやすいでしょう。
解決法
以下の2. や3.が当てはまらなければ、その分野のボキャブラリーを増やすだけで短期間で克服しやすいでしょう。

2.英語の順番のまま意味があたまに入らないこと
日本語と英語はさまざまな角度から比較した時に、世界中の言語の中でいちばん距離が遠いと言われています。
その要素の中でも文章の構造(構文)は真逆と言ってもいいでしょう。
英語が文章の頭のほうで大まかな結論を伝えるのに対して、日本語は最後に結論を伝える構造になっています。
そのため英語の構文(単語の順番)のまま、意味の固まりで頭に入れられないと、単語は聴き取れるのに意味が分からないということが起きます。
解決法
英語の文章を英語の単語の順番のまま理解する練習をしましょう。それができるようになるには、英文を数語の固まりのまま、ひとつひとつ意味をとる練習をします。
これをスラッシュリーディングといいます。
例: I went the party at a friend of mine’s last night.
私は行った/そのパーティに/一人の友人の家で/昨夜/
この例文の4つの意味の固まりを英語の順番のまま、左から頭の中に入れる練習です。決して試験問題を解くように後ろから訳してはいけません。読む英語、聞く英語は後戻りはできないので、そのままの順番で固まりを一つずつ頭に入れていくのです。
3.自分の英語の発音が本当の英語の発音と違う(発音が悪い)こと
この単語や文章はこういう音で発音される。と自分で思っている音と、耳から入ってくる英語の音がかけ離れていると、聞き取れない、同じものとして認識できないので意味も分かりません。
解決法
まずは自分の発音を本来の英語の発音に近づけることです。
英語の発声は声がノドを開いた腹式呼吸であること、一文を一息で言う、読むなど日本語の音と全く違います。また文章中の単語の発音も前後の単語の音とつながって、消音、弱化、連結、脱落などが起きてアルファベットの標記とは違ったものになります。
したがって自分の発音が悪いために英語が聞き取れない場合、理想的には腹式呼吸に切り替えること、消音、弱化、連結、脱落をマスターするとでリスニングが劇的に改善することが多いです。